「缶けり」

指をかじるから手を伸ばしてよ
目隠しされた鬼は砂を掴んでた
何度も卑怯に負けて
途方に暮れないように声をあらげた

3つ数えても誰も出てこない
守るはずの缶を蹴って鬼は泣いてた
お願い もう嫌わせないでちょうだい
滑り台の陰から僕を笑わないで

でておいで こっちの世界じゃ 泣けない奴が弱い

目に余って
空 海 雨雨
キレイ キレイ 嫌い
悪いけど詠える気がしないから
ここで見捨てて

滑り台でもっと上手に遊びたい
いつも君が真っ暗だから余計眩しい
お願い もう裸になって
途方に暮れそうな僕と声をあらげて

もう1度言う こっちの世界じゃ 泣けない奴が弱い

派手に腐って
もう誰も食べようとしないくらいでも
悪いけど
負ける気がしないから
僕を見捨てて

いいよ