「夜中にギター」

階段で何を見てた
彼のたばこ持ってた
ボコボコにするまでのみ込めないような
世界の上には
争いとそれ以外

はじめてはすぐに過ぎた
知っているように過ぎた
あたし服を着てなかったんだよ
沈みかけそうでこわくなる太陽

誰か犠牲になって
忘れるものになって
言葉が降ってくるだけでも
こんなに痛いのに

缶かんのお酒をなめて
一緒に大きくなろう
大人とのつなぎめをかき鳴らすような
カセットのしびれる声なら好きかも

輪の中に分け入って
誰か一人になって
争いは眺められている
残されたみたいに